日本の春先のイベントと言えば、桜の花見ですが、カナダではカナダ人たちにとって欠かせないビックイベントがあります。
それは「シュガーリング・オフ」と呼ばれるイベントで、カナダの厳しい冬が終わり、春の訪れとメープルシロップの収穫を家族、親戚や友達と喜び、メープルシロップをこれでもかと使った料理をお腹いっぱいになるまで食べる一大イベントです。
「シュガーリング・オフ」は都市郊外のメープル林が広がる中にある「シュガーシャック(Cabane à sucre)」、日本語で言うと「砂糖小屋」を意味する場所で行われます。
名前の通り砂糖小屋とは、カエデの樹液からメープルシロップが作られる場所ですが、 中規模〜大規模の場所だと、レストランが併設されていて、この時期は地元の人達や観光客ですごく賑わいます。大規模な場所だと、中でライブ演奏があったり、馬車でその周辺を回れたり、農場の動物たちと触れ合える催し物もあります。家族連れでもかなり楽しめます。
シュガーシャックではどんな料理が食べれるの?
ケベック州にはたくさんのレストランが併設された砂糖小屋がありますが、出てくる料理にはさほど違いはないようで基本的には、豆のスープ、オムレツ、スクランブルエッグ、ソーセージ、ベーコン、ハム、プルドポーク、フライドポテト、ベイクドビーンズ、豚耳の揚げ物などで、全てにメープルシロップをかけて味わいます。
そしてデザートにはシュガーパイ、メープルパンケーキが並びます。まさにメープルシロップを味わい尽くすためだけのイベントですね。
イベントに参加する前から、想像しただけで胸焼けしそうですが、一年に一回だけのお祭りなので、めいいっぱいメープル料理をお腹に詰め込んでください。笑
そして最後の締めくくりに絶対外せないのが、メープルタフィーというスイーツです。 これは沸騰したシロップを平らな雪の上に注いで、雪の上でシロップを固め、木の棒にそのシロップを絡めて巻きつけ、飴のようにして食べるというものです。
ちなみに味は、お察しの通りめっちゃメイプルシロップそのままの味ですが、毎年これを食べるとなんだか懐かしいな〜、春が来たな〜と思わせてくれます。 子供には大人気のスイーツなので、是非家族連れで行かれてはいかがでしょうか。
まとめ
砂糖小屋は毎年混み合います。行く前は必ず早めに予定を決めて、予約してから行くようにしてください。人気の砂糖小屋はすぐに満席になってしまいます。